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『誰がために』 日向寺太郎監督 インタビュー【1】

tagatame 少年の理由なき犯行により、愛する妻を奪われた主人公・民郎。彼の心の葛藤を丁寧に描いた『誰がために』が、12月10日(土)より名演小劇場にて公開される。劇場を訪れた日向寺監督に、本作について話しをきいた。



『誰がために』は、監督のオリジナル脚本。以前からこういう作品を撮りたい、とアイデアを暖めていたという。「『なぜ人を殺してはいけないのか』という質問が問いただされるテレビ番組がとても印象に残っていました。そして、事件に直面した被害者の目線で、心の葛藤を描きたいと思ったんです。今回は、描きたかったテーマがたまたまオリジナル脚本になりましたが、特別オリジナルじゃなきゃいけない、というこだわりはありません。興味を惹かれる作品があれば撮ってみたいとは思います。」



近年多発する少年犯罪をモチーフに、主人公の心の揺れが痛いほど伝わってくる。脚本作りにも時間をかけたそうだ。「『美しき夏、キリシマ』(黒木和雄監督:2003年)の撮影終了後、本格的に脚本作りに取り掛かりました。脚本が完成するまでに約1年。その後、準備や撮影などで1年。トータルで、約2年かかりました。」



hyugaji-kantoku 重いテーマだが、魅力的なキャストの演技がキラリと光る。写真館を営み、愛する妻を殺された民郎を浅野忠信が熱演。「キャストについては、全て希望通り叶えられました。民郎には浅野さん、と最初から考えていました。以前から、気になっていた俳優さんです。大変お忙しい方でしたが、脚本を読んで『やりたい!』と引き受けてくれました。」



そして、民郎に想いをよせる2人の女性にエリカと池脇千鶴を抜擢。民郎の子を身ごもる妻・亜弥子に、エリカ。 「美しい分だけどこかはかなさを感じて、亜弥子とだぶったんです。彼女は、『美しき夏、キリシマ』で一緒に仕事をしたこともあり、役柄についていろいろ相談してくれました。」


民郎の幼馴染でもあり、亜弥子の親友マリを演じた池脇千鶴については、何もいわなくても役柄をわかってくれ、演出などは一切しませんでした。僕は、池脇さんの良いところを引き出し、演技の鮮度がおちないように心がけていました。」と、女性陣について語ってくれた。チャーミングだが全くタイプの異なる2人の演技にもご注目を!



最後に、監督から誰にも話していない、という撮影中のエピソードを教えてもらった。今回はその一つをご紹介!

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「川岸で民郎と亜弥子が会話をするシーンがあるんですが、この時ほとんどのスタッフは対岸にいました。撮影も対岸から行っていたんです。」本作には、よく川岸でのシーンが登場する。そこでの撮影を行っている際に起こった出来事だそう。


「役者側には、僕とスタイリストの小堺ななさんの2人しかいませんでした。ある時、待ち時間があってじっと川岸でまっている時に、蛇が川を泳いでいて、突然こちらに出てきたんです。僕たちを見つけると、一瞬止まってこちらをじーっと見て、それからまた泳ぎだしました。それをみたスタイリストの小堺さんが、『今のは、映画の神様かもしれない!』といいだして。(笑)」監督と小堺さんだけが目撃した蛇の出現。


さらに、こう語ってくれた。「実は、僕もそんな風に感じていたんです。というのも、僕は巳年生まれで、偶然とは思えなくて。だから、水の中から突然現れた蛇に何か神々しいものを感じていて、さっき現れた蛇は、『映画の神様』かもしれない!と、思いました。」と、撮影中の変わったエピソードを教えてくれた。


hyugaji-kantoku4 『映画の神様』がこっそり現れて、この映画を完成まで導いてくれたのだろうか。そういえば、初監督でありながら、キャストも全て希望通り、スタッフもすばらしい方々、オリジナル脚本、賞の受賞・・・。やはり、神様はいたのかも?!
是非、劇場にて映画の出来栄えを確かめてほしい。



次回は、インタビュー内容第2弾を掲載予定。お楽しみに!



関連リンク:『誰がために』 公式サイト



文責:ホームページチーム・レイチェル

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