World Cinema『バーリア』
今年のヴェネチア国際映画祭オープニング作品でもあった『バーリア』を観てきました。イタリアシチリア島にある小さな町バゲリーアを舞台にしたトルナトーレ監督自身の自伝的作品です。
1930年代から80年代に至るバーリア(バゲリーアはバーリアと住民は呼んでいるそうです。)を舞台に三世代に渡る家族の愛と絆を描く超大作。1年をかけてセットを建築し、総制作費はなんと35億円!というなんともすごい作品。
上映後は、ジョゼッペ・トルナトーレ監督、フランチェスコ・シアンナさん、マルガレト・マデさんの三人がQ&Aに登場し、本作にまつわる話を聞かせてくれました。
監督曰わく、『あえて一言で本作を表現するなら、ある共同体に属することの意味』をテーマにしているそうです。『非常に個人的な作品で、「ニューシネマパラダイス」の親戚のような、あるいは同じメダルの表と裏のようなもの。』と想いを語ってくれました。長い時間をかけて作った作品でもあり、父親や自分自身を投影しているため監督も感慨深いようでした。
非常に多くの個性的な人々が登場する群像劇でもある本作は、様々な見方ができる印象深い作品でした。
文責:ホームページチーム レイチェル
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