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『サラの鍵』(ELLE S'APPELAIT SARAH)

ELLE S'APPELAIT SARAH.

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本日2本目の作品は、コンペティション部門より『サラの鍵』(ELLE S'APPELAIT SARAH)です。フランス映画ですがNY・ブルックリンにも舞台が移り、さらには過去と現在とを交差する大作です。

ストーリーは、ドイツ占領下のパリで起こったフランス系ユダヤ人の迫害をベースに進みます。幼い弟を納戸に隠し、鍵をかけたサラ。彼女はその鍵を持ったまま収容所へ送られてしまいます。

そして現代、夫と娘と暮らすジャーナリストのジュリア。彼女は夫の両親が昔住んでいたアパートを譲り受けるのですが、ある疑問からそこに暮らしていた家族について調べ始めます。過去と現在を行き来し、過去の悲惨な記憶をめぐる作品です。Img_2119

上映終了後はQ&Aで、ジル・パケ=ブレネール監督が登壇してくださりました。会場からの質問に対し、丁寧に答えていた姿が印象的でした。

本作は、タチアナ・ド・ロネ氏の同名ベストセラー小説を映画化したそうですが、監督は約3年ほど前に本作を読み映画化を決意したそうです。家族がホロコーストを体験していたこともありジル・パケ=ブレネール監督には格別な想いがあったとのこと。

主人公のジュリアを演じたのは、演技派女優クリスティン・スコット・トーマスさん。ストーリーの設定と同じく、アメリカ人でありフランスに暮らしています。サラの子役時代を演じたメリュジーヌ・マヤンスさんもキラリと控える演技が秀逸でした。彼女は名演小劇場でも上映を予定しているフランソワ・オゾン監督の最新作『Rickyリッキー』にも出演しています。

ホロコーストを舞台にした作品はこれまで数多く作られてきましたが、本作はまた違った視点で描かれたホロコーストを扱った作品です。特に終始サラの視点で描かれている点に注目してご覧になると、より何かを感じるかもしれません。

文責:ホームページチーム レイチェル

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