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2016年11月

『いのちのかたち─画家・絵本作家 いせひでこ─』舞台挨拶レポート


『いのちのかたち─画家・絵本作家 いせひでこ─
11月20日(日)公開2日目に演出をされた伊勢真一監督による舞台挨拶を行いました。2回上映し、各回上映終了後に穏やかな語り口で、お話ししてくださいました。
舞台挨拶の様子を一部抜粋してお伝えします。
※映画の内容に触れているところもございます。

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◎じっと目をつぶる



(この作品は)“じっと目をつぶる”っていう言葉が最初と最後に出てくるんですけど、長田弘さんの詩のひとことなんです。
目をつぶったら何にも見えないじゃないかってドキュメンタリーの作り手として失格だって言われるかもしれないけども、目をつぶって何が見えてくるのかっていうのをずっとやってきたかなっていう気がずっと自分もしていて。とても共感して使ったんです。
僕の映画は眠くなるっていう友達がいて。最初に目をつぶるって書いてあるから、そのまま目をつぶっちゃったら…っていうやつもいましたけども(笑)





◎映画をつくるキッカケ


主人公もいせさんなので、血縁関係ですか?とよく言われるんですけど、夫婦でも親子でも兄弟でもない(笑)友達です。

『風のかたち─小児がんと仲間たちの10年─
っていう小児がんの子供たちの映画をつくった時に、聖路加国際病院の小児科の病棟にひでこさんの絵があり、その絵をとっても僕は気に入って。映画ができた時に、ひでこさんの絵をチラシやポスターで使わせていただくっていうようなことがありました。それから僕の作品をひでこさんが観に来るし、僕も個展とかのぞかせてもらうようになりました。
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この映画自体はそういう友達関係からなんですが、この前に『傍(かたわら)~3月11日からの
旅~という震災の記録を僕はつくりまして。
舞台は今日観ていただいたところと同じ宮城の亘理町の吉田浜というところと福島の飯舘。
その映画を観たひでこさんが映画を撮影した場所へ行きたいっていうことで訪ねて、ある意味もう一つの主人公、クロマツの倒木に出会うということがあって。
すごい木と出会った”という話を僕にすごく興奮して連絡してきてくれて。その次のスケッチから一緒について行って、結局3年ぐらいそのスケッチと創作をずっと追うというようなことで出来上がった作品です。
震災の記録っていうことよりも5年半経ってそういう中で、3.11のことが何を語りかけているんだろうかっていうことに、もちろんひでこさん、僕も耳を澄ませるっていう気持ちでつくりました。





◎3.11のとらえ方


マスメディア的にいうと3月11日の前後以外はあまり震災のことを取り上げないっていうのがここのところずっと続いてますから、なんで今頃?という風に思うかもしれません。
でもご存知の方も多いと思うんですけれども、むしろその時以上にいろんな苦しみというか被災地の、特に福島などの状況は本当に厳しいわけで。
メディアが取り上げる、取り上げないの問題ではないっていう風に思って。
お客さん来なくてもいいからつくるぞ”みたいな(笑)でも来ないとやっぱりまずいわけで(笑)なんとか人に観てもらいたいと思っています。


震災の記録っていうと、ちょっと身構えてしまうかもしれません。
けれど…どんなこともそうなんですが…それは社会的な事件であると同時に、ある意味で文化的なって言ったらおかしいかもしれないけども、絵が好きな人はひとつの絵というところからいろんなことを考えるし、絵本が好きな人は絵本っていうところから考えるしっていうことがひでこさんを通じて、むしろ逆に、テレビのニュースとかそういうことの中でしか震災のことを受け止めていない人に、そういうことではなくて、もっと身近なかたちで受け止めてもらえるようになればいいかなって思っています。


起きたころからすごく思っていたんですけど、もちろんメディアは情報を流すのが役割だから、情報を流すんだけれども、情報っていうことだけでは伝えられない。
…言葉はちょっと気障に聞こえるかもしれないけれども、いなくなった人たちへ…吉田浜って地名自体がもうなくなってしまったりだとか…無くなった地名ってけっこうあるんですよね、被災地。戸籍上から無くなる。なぜかっていうと、そこにすごくたくさんの人が住んでいたんだけれど、全部流されてもうそこに住むのはやめようってことになって。海岸から少し離れたところへみんな住むようになって。そうすると吉田浜って地名は無くなる。
無くなると、映画の中で観ていただいた風景はそのまま残るんだけど、地名は無くなっていく。


もしかしたら、それは人の命だとか何かのこともすごくそんな風にして、自分たちの記憶から薄れていってしまう…ていうんですかね。
だから、この映画が直接的にそういうことをメッセージしているわけではないけれど。
ひでこさんは非常に子供たちに対する思いが強い絵本作家なんでそういうことを通じて、子供たちがたくさん出てくる映画ではないんだけれども、観終わった後に、しっかり自分たちが子供たちに何を残していくんだっていうようなこと含めて。

それこそ“絵本のようなドキュメンタリー”ってキャッチフレーズで書いたんだけれども、ドキュメンタリーっていうのを絵本のように読み解いていくともっともっといろんな、やわらかなというか豊かな読み解き方ができるんじゃないかなって思ってます。


ドキュメンタリーが苦手だっていう方もいらっしゃると思うんだけれども、そういう人にこそ観てもらいたい、そんな風に思っています。




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伊勢真一監督、ご来場くださいました皆さま、ありがとうございました!!



舞台挨拶後に、監督はパンフレットを買われた方へサインをしてくださいました。
絵本のようなドキュメンタリーと監督もおっしゃってましたが、パンフレットもまるで絵本のように絵が多く載っております。ぜひお手にとってご覧ください。


12月2日(金)
にて上映終了
です!足をお運びください。


















文責:エヴァラーユ











11月26日(土)より公開『ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち』初日入場者プレゼントのご案内

11月26日(土)より公開『ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち』にて初日入場者プレゼントを行います!




未来は、
子どもたちにしか
変えられない。





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       ⓒTRIGON PRODUCTION s.r.o. W.I.P.s.r.o. J&T Finance Group,a.s. CZECH TELEVISION SLOVAK TELEVISION 2011



1930年代後半、第二次大戦開戦前夜のヨーロッパではナチス・ドイツの台頭により迫害を受けたユダヤ人難民が各地に大量に発生するなか、ユダヤ人の子どもたちを安全な国に疎開させる<キンダートランスポート>と呼ばれる活動が活発化していました。
ニコラス・ウィントン(1909-2015)は、公的支援を受けずにチェコスロヴァキアでその活動を行い、669人の子どもたちを救いました。この映画は“英国のシンドラー”と呼ばれ、ノーベル平和賞候補にもたびたび名を挙げられた愛と勇気の人ニコラス・ウィントンの知られざる活動の足跡をたどるとともに、子どもたちを救うことの大切さを伝える感動のドキュメンタリーです。





11月26日(土)初日、『ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち』ご鑑賞のお客様へオランダの老舗メーカー‟ドロステ”社のチョコレート、ドロステ パステル ミルクをプレゼントいたします★
こちらは、映画の中で子どもたちが飲んでいるココアと同じメーカーの製品です。



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※数量限定・先着順
※東京タカラフーズ株式会社より提供して頂きました
   ★東京タカラフーズ株式会社




“世界で一番泣ける動画”の真実のその後のドラマです。ご来場をお待ちしております♪












文責:エヴァラーユ





11月20日(日)『いのちのかたち─画家・絵本作家いせひでこ─』舞台挨拶のご案内

11月19日(土)より公開『いのちのかたち─画家・絵本作家いせひでこ─2日目の11月20日(日)に演出をされた伊勢真一監督の舞台挨拶を行います!




無人の荒野 被災の地で
絵描きを呼び止めたのは

一本のクロマツだった





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2011年3月11日、東日本大震災。
宮城県亘理町では、300名に及ぶ人々が犠牲になった。
美しい海岸で知られる吉田浜の集落は津波で流され壊滅状態となった。
あの日までのことを、あの日のことを、あの日からのことを
誰よりも記憶しているにちがいない亘理町のクロマツと、4年近くにわたって向き合い、
その声に耳を澄ませ見つめ続けた絵描きの、終わらない旅の物語 ──。





『いのちのかたち─画家・絵本作家いせひでこ─

①10:30~/②17:05~

各回上映終了後




【登壇者】 伊勢真一監督

※やむを得ず変更・中止になる場合がございます。あらかじめご了承ください。





伊勢監督は、昨年末に上映した『ゆめのほとり─認知症グループホーム 福寿荘─』『妻の病─レビー小体型認知症─』でも舞台挨拶に来てくださいました。
丁寧な語り口で、作品に対する思いを語ってくださいました。今回はどんなお話をお聞かせいただけるのでしょうか。
ぜひお出かけくださいませ。

















文責:エヴァラーユ





東山動植物園×『あたらしい野生の地 リワイルディング』タイアップ企画のご案内

秋まつり中の東山動植物園と映画『あたらしい野生の地  リワイルディング』とでタイアップ企画が決定しました★




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人が手を放した場所は、いずれ自然へと回帰する。
オランダで大ヒット!!
自然保護区で営まれる生態系の大規模な復元を追った地球再生のドキュメンタリー


世界でもっとも人口密度の高い国オランダ、その首都アムステルダムから北東50キロの海沿いに位置する6000ヘクタール程の小さな自然保護区「オーストファールテルスプラッセン」。もともとは1968年に行われた干拓事業の失敗で放置された人工の地だった。
しかし、人に忘れられたその土地に、わずか45年で自然はあたらしい命を育み、野生の楽園を築きあげていた!
都市近郊に広がる命の宝庫のようなこの土地で、生を謳歌し死と対峙する生き物たちの一年を、美しい映像で綴っていく。


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間もなくもみじ狩りが始まる秋の東山動植物園。都会の中で、気軽に多数の動物&植物に会える素敵なところ。最近では、イケメンゴリラ シャバーニも話題です。
この度、現在上映中の『あたらしい野生の地 リワイルディング』と、動物、自然への関心をもっていただきたいとの思いからタイアップが決定しました。





東山動植物園のチケット半券を当館でご提示いただいた方は、以下の割引で『あたらしい野生の地 リワイルディング』をご覧いただけます。

 

一般| 1,800円→1,600円

大学・大学院・専門学校生| 1,500円→1,300円

小学・中学・高校・予備校生| 1,000円→500円

※ほか割引サービスとの併用不可


   

東山動植物園で、実際の動物、植物に触れあった後、オランダで人知れず息づいた野生の楽園をぜひスクリーンでお楽しみください。










文責:エヴァラーユ




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