『少女の夢の足跡』( “A Pas de Loup ”)
映画祭2日目。午後になり六本木ヒルズも多くの人達で賑わっています。
本日三作目に鑑賞したのは、監督、脚本、編集の三役をこなしたオリウ゛ィエ・ランジェ氏の『少女の夢の足跡』(“A Pas de Loup”)です。
六歳のカティは自分の存在を気にかけてくれない両親から離れ、毎週末両親と訪れていた別荘近くの森でくらしはじめます。両親や近所の人から隠れ、一人、森の中で居場所を見つけていく少女カティ。農家の人にもらった魔法の種、川で取った魚、そして森は好奇心旺盛なカティを優しく受け入れるのでした。
カティの目線で進むストーリーは優しく観る者の心に響きます。自然の美しさと共に少女のクルクルと回る愛くるしさが絶妙なる作品。見終わった後は、ホワンとした温かな気持ちに包まれました。
文責:レイチェル