一枚のはがき

『一枚のハガキ』が米国アカデミー賞の日本代表に決定しました!

第84回米国アカデミー賞最優秀外国語映画賞部門への出品作品として、新藤兼人監督の『一枚のハガキ』が日本代表に決定しました!



詳細につきましては、こちら(一般社団法人日本映画製作者連盟のサイト)をご覧ください。


本作品がノミネートされるかどうかはまだ先の話ですが、新藤監督の『一枚のハガキ』は引き続き多くの方から注目されています。



名演小劇場へも、いまだ多数のお問い合わせをいただき、まことにありがとうございます。現在、当劇場の1階にて上映を行っております。上映時間は、ホームページやお電話でご確認いただき、どうぞご来場ください。


スタッフ一同心よりお待ちしております。



『一枚のハガキ』


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戦争末期。

中年兵として徴収された男は、仲間の兵士から「今日はお祭りですが あなたがいらっしゃらないので 何の風情もありません 友子」と記された一枚のハガキを託される。終戦後、そのハガキの送り主である兵士の妻を訪ねると、そこは夫の亡き後、たて続けに家族を失い、古家屋とともに朽ち果てようとしていた女の姿があった――。

終戦末期に徴収された兵士100人のうち、94人が戦死し6人が生きて帰ってきた。
その生死を分けたのは、上官が彼らの任務先を決める為に引いた“クジ”だった――。

モスクワ、ベルリン、モントリオールなど海外の映画祭をはじめ、国内でも日本アカデミー賞、東京国際映画祭など国内外で数々の栄誉に輝く日本最高齢(99歳)の巨匠・新藤兼人。彼が自ら「映画人生最後の作品」と語る本作は、自身が生き残った兵士6人のうちの1人である新藤監督の実体験を元に作られた。

人の命が“クジ”に左右され、兵士の死は残された家族のその後の人生をも破滅に導く。そんな戦争の愚かしさを、新藤兼人は体験者ならではの目線で時に厳しく、時に笑い飛ばすように描いてみせた。



監督・脚本・原作:新藤兼人
出演:豊川悦司 大竹しのぶ 六平直政 柄本明 倍賞美津子 大杉漣 津川雅彦



『一枚のハガキ』公式サイト




文責:レイチェル

映画『一枚のハガキ』 名古屋キャンペーン

日本映画界の至宝・新藤兼人監督が99年の人生をかけた最後の最高傑作『一枚のハガキ』。8月13日(土)より、当劇場でも上映中ですが、連日満席が続いております。みなさま暑い中ご来場いただき、まことにありがとうございます。



新藤監督の実体験を元に作られ、監督自身が生き残った兵士6人のうちの1人であったことから着想された本作は、人の命が“クジ”に左右され、兵士の死は残された家族の存在も脅かす・・・。そんな戦争の愚かさを、体験者ならではの目線で時に激情を交え、時に笑い飛ばすように描いています。生命力あふれる映像美とともに見る者の魂に訴えてくるのは“反戦への想い”と“人間の生きる力のたくましさ”です。



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『一枚のハガキ』に出演された柄本明さん、川上麻衣子さんのお二人が、先月キャンペーンで名古屋にいらっしゃいました。その時にお話してくださった内容を今回、お伝えします。



Kawakamisan_4本作では少ない出演シーンでしたが、印象的な役柄を演じた川上麻衣子さんは、「特に今回はワンシーンがメインで、役柄については監督にじかに話を聞いて膨らませようと考えていました。実際お会いしたときに監督の中に、こういう衣装を着せて、髪はこのようにして…とはっきりとしたイメージがありましたので、そのイメージに合うよう自分でも役になりきりました。監督と話をすると独特のリズムがあって、その中にある響きやイントネーションといった、監督自身の流れを大切にしたい、と思っています。」と、役作りについて教えていただきました。



映画については、「『生きる』ということが、監督の大きなテーマだと思います。救い、ということよりもそれが現実だということを描かれ、シンプルな表現で『生きるんだ、人は』、ということを強く感じました。」と、語ってくださいました。



Emotosan2_2新藤監督の『石内尋常高等小学校 花は散れども』(2008年)にも出演されていらっしゃる柄本明さんは、前作での監督とのエピソードを絡めてお話してくださいました。「今回の撮影に限らず、『…花は散れども』の時もそうでしたが、監督とのお仕事は終わるのがとても早い。体調にもよるのでしょうが、午後の2時や3時には終了で、4時にはもう飲みに行く、っていう感じですよ。」と、笑いを交えながら撮影現場でのリアルな内容をお話してくださいました。



「新藤監督は、監督である以前にライターですから、さらに以前は美術もやっていらっしゃったし、ライターとして物語を書くときと、監督として映画を作るときでは、上手く言葉にすることはできないけれど、何かが違うとは感じました。」と、ご自身でも膨大な数の映画を映画館でご覧になるという、こだわりの柄本さんから鋭い指摘もありました。



本作のエンディングについての質問では、「まだ僕は観てないんだけど(※1)、前作もそうだけど、監督の描く最後は“希望”なんじゃないかな。若い人が描く作品って絶望が多い気がするけれど、新藤監督は何かがぬけているというか、あそこまで多くの経験を積んできた方だからこそ希望なんじゃないか、と思いますね。我々はなかなか希望ってできないよね、自分で何か考えて作ろうというときに希望って難しいから、とりあえず絶望っていうことで何かをやっちゃう気がする。だから、希望で何かやれるっていうことは、『わぁ、すごい』ことだ、と感じますね。」と、独自の視点で監督の偉大さを伝えてくださいました。

※1 映画は映画館でご覧になる、というこだわりがあるそうです。



新藤監督との撮影時のエピソードなど、貴重なお話ありがとうございました。


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99歳!
日本最高齢の新藤兼人監督の傑作を、是非スクリーンでご覧ください。


本作は、名演小劇場で9月上旬まで上映されております。上映期間や時間などはホームページなどでご確認ください。



『一枚のハガキ』

第23回東京国際映画祭 審査員特別賞受賞

映画を愛するすべての人に観てほしい。

戦争ですべてを失った男と女。

彼らを巡り合わせたのは「一枚のハガキ」だった。



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ストーリー

戦争末期に召集された100名の中年兵は、上官によるクジ引きによってそれぞれ次の戦地が決められた。宝塚に赴任する松山啓太は、フィリピンへ赴任することになった森川定造に妻・友子からの一枚のハガキを託される。


――今日はお祭りですが あなたがいらっしゃらないので 何の風情もありません――
「検閲があり返事が出せない。そして俺は死ぬだろう。お前が生き残ったら、このハガキは読んだと妻に伝えてくれ」と、啓太は定造から依頼された。そして、終戦。100名の内、生き残ったのはたった6名だった。啓太は生き残り故郷に帰ったが、待っている者はいなかった。ハガキを書いた友子は夫の亡き後、義父に懇願され夫の弟と再婚したが、弟にも赤紙がきて戦死した。義父がショックで死に義母は自殺。貧しい農家にひとり残った友子のもとに、啓太がハガキを持って訪ねてきた……。


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【原作・脚本・監督】新藤兼人 

【出演】豊川悦司、大竹しのぶ、六平直政、大杉 漣、

柄本 明、倍賞美津子、津川雅彦

【企画・製作】近代映画協会 2011/日本/114分/日本語 

【配給】東京テアトル



『一枚のハガキ』公式サイト




文責:レイチェル

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