日本の保健婦さん―前田黎生・95歳の旅路―

『日本の保健婦さん―前田黎生・95歳の旅路―』舞台挨拶を行いました!

現在公開中『日本の保健婦さん―前田黎生・95歳の旅路―』初日、12月6日(土)に武重邦夫監督による舞台挨拶を行いました。
朝から冷え込む日でしたが、多くの方にお越しいただきました。ありがとうございます。この日は武重監督だけでなく撮影監督の金澤裕さん、編集の藤崎仁志さんもお越しくださり豪華な舞台挨拶となりました!
上映前に行った舞台挨拶の様子を少しお伝えします。


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◎まずはじめに…


武重さん
「おはようございます。今日は寒い中、本当に皆さん、(来る)途中で帰られるんじゃないかと思って心配したんですけど。今日は来て頂いてありがとうございます。
お話する前に、一緒につくった仲間っていいますか…映画って一人じゃ到底できないわけなので。これは小さな映画なんですけども時間がかかってるんです。5年間もこつこつこつこつやったんで…ご紹介します。カメラマンの金澤裕です。」

金澤さん「大変長期に渡りましたけれども、非常に迫力のあるおばちゃんで。圧倒されてこの5年間の間ご一緒させていただきました。私たちのお母さんの様な存在でした。非常に素晴しい方です。どうぞ映画で観てみてください。」

武重さん「後で説明しますけど、別ヴァージョンっていうのがございまして。この(別ヴァージョンの)監督も初めてやらせました。藤崎仁志と言います。編集も全部違うものをやらせました。」

藤崎さん
「はじめまして。編集を担当した藤崎と申します。本日は本当に雪のちらつく寒い中、こんな早くからご来場いただきましてありがとうございます。
本作では編集をやったんですけども、「―前田黎生・95歳の旅路―」と副題にあるように、この作品124分と少々長い作品になっております。皆さん最後までどうか楽しんでいただきたいなと思っておりますのでよろしくお願いいたします。」

 

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                        ↑左から金澤さん、藤崎さん、武重さんです。




武重さん
「これだけでつくったわけではないんです。何十人というスタッフは最終的にはいるわけですけども。金澤は私、『楢山節考』っていう作品で初めて知り合って。彼はチーフの助手だった。私も今村のチーフだったんで。
映画の学校にも来てもらって。ずいぶん撮影部で学生を育てました。僕が育て上げた最後の学生は藤崎ですね。もう30歳ですけども。これが最後の私のゼミの生徒です。私はだいだい自分のとこの教え子と一緒に作品を、この10年はつくってきました。」


◎前田黎生さんについて


武重さん「あれは2008年かな。保健婦資料館ていうのが信州の松本の安曇野にあるんですけど、そこでお会いしたんです。たくさん保健婦さんが来ているなかで、杖をついてカチッとしてるおばさんがいたので、“あの人は?”って聞いたら、“あの人、名古屋の人だよ。90歳だよって。”って言うので、ビックリしてね。名古屋っていうとちょっと聞いてみたいことがあったんですね、私の中に。

私の世代っていうのは、ちょうど5歳くらいの時に大空襲が始まって、それで6歳の時に疎開して、7歳で小学校。戦後第一期生なんですね。名古屋は空襲でものすごくやられました。うちの近所は、瑞穂区ってとこなんですけど。そのへんの逃げたことは記憶にあるんですね。
(前田さんは)名古屋の戦争史っていうのを知ってるんじゃないかと。実際に、生きていたわけですから。それが聞きたくて。それをお聞きして自分の中の記録に残しておきたかったんですね。私は映画学校で映画も教えるんですけども、現代史っていうのも教えたんで。そういうこともあって。名古屋史のことを聞きたいと。会ってお話に伺ったんですね。撮影させて欲しいと。

私(の構想として)は、その部分を聞いて、それから前田さんが戦時中、最初の日本の保健婦になっていくとこから始まって、戦後は原爆の保健婦さんとか、開拓保健婦さんとか…いっぱいいるわけですね。水俣の保健婦さんとか。そういう女性史を描こうと思ってたんですね。だから、3時間くらいの作品になるだろうと思ってたんですよ。


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ところが前田さんと会っているうちに…前田さんの人生すごく面白いし。
いいや、一気にいっちゃおうと思って。それからやり始めたんだけど、なかなか私なんかが敵うものじゃなくて。大変な苦労をされてきて、大変なバネを持ってらして、大変な生命力を持ってらっしゃる。
ですから、ただ良い保健婦さんをにこやかに撮っていったなんていう撮影ではないですね。時には腹が立ったりね。もうやめようと思ったりね。敵が多い人でしょう、ものすごく。それは、映画みて頂くとわかるんですけども、敵も多いし、吉兆も多いですね、自分の。生き方がすごいですね。
よくよく付き合ってみると可愛らしいですね。可愛らしいおばあちゃんだっていう風に思います。私より20年上ですからね。そういう方とやって。で、最終的に今年まとめたんです。

この名古屋の、ひとつのおばさんの記録なんですけども。個人の記録でありながら、実は一世紀に渡る話ですから、日本の話でもあるなということで。庶民史の中に…映像に撮っておけば残りますんでね。そういうことで。それはそれでよかったんじゃないかなと思います。」

◎最後に…

武重さん「今日観て頂くのは多分、将来幻のフィルムになっちゃうもんなんですね。これは2時間24分のものは、今回ここだけの上映で終わります。それ以降は1時間55分っていう短いヴァージョンがございます。こちらは若い人に見易いようにテロップが皆、入ってます。例えば、特高なんて、特高警察なんてのは知らないわけね。いろいろ知らない言葉がいっぱい出てくるんで、そういう言葉には注釈付けて。若い人に分かり易いようにしたのは次のヴァージョンで出てきます。

それぞれがいろいろなところで重なってきたり。自由に理解できる作品ですので、ごゆっくりご鑑賞下さい。長いですけども、よろしくお願いします。どうもありがとうございました。」



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武重邦夫監督、金澤さん、藤崎仁志さん、ありがとうございました。
また、ご来場くださいました皆さま、ありがとうございました!!





上映は12月26日(金)までを予定しております~。ぜひお越しくださいませ。







関連リンク:『日本の保健婦さん~前田黎生・95歳の旅路~』







文責:エヴァラーユ

『日本の保健婦さん~前田黎生・95歳の旅路~』初日舞台挨拶を行います!

12月6日(土)より公開『日本の保健婦さん~前田黎生・95歳の旅路~』初日に武重邦夫監督による舞台挨拶を行います!


いつも弱者の側に立ち
貧しい人の為に働く。
精いっぱいの人生。



罪もないのに治安維持法で投獄された青春の4年間。
保健婦道を模索し続ける女性の1世紀に及ぶ人生の記録。

Photo_2                                                            © 2014「日本の保健婦さん-前田黎生・95歳の旅路-」


10月に企画・製作をされた『物置のピアノ』の初日舞台挨拶にお越し下さった武重邦夫さん。今回は監督をされた本作の舞台挨拶に来て下さいます!


12月6日(土) ①10時10分の回上映前

※諸事情により行わない場合もございますので悪しからずご了承下さい。

大変お得な特別鑑賞券1,200円を劇場窓口で販売しております!
※12月5日(金)までの販売となりますのでご注意ください。


作品について、監督自らのお話をお聞きいただけるチャンスです!ぜひお越しください。




関連リンク: 『日本の保健婦さん~前田黎生・95歳の旅路~』







文責:エヴァラーユ

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